ゲームが僕の人生を180度変えた理由。

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小学5年の時、急に母親から電話があったんです。
「善之くん大阪の家に帰っておいで~」
僕はこの頃、ベタな家庭の事情で兵庫県のおばあちゃんの家に預けられていました。山と田畑と川と空・・・。電車も走ってないような田舎にいたのだけれど、住み心地はよかった。でも、なにか刺激が足りないと思いながら生活しだしていたと思う。そんなところに母親からの通達。さすがに急な内容に難色を示した僕に母親は気付いたのか
「家、プールつきやで」
と言ってきた。子供からするとこんなにテンションがあがることはない!ステーキ、ベンツ、100万円!!!僕の家はすごく裕福なんだと思ったんです。
すぐに僕と弟は転校手続きをしました。僕達兄弟は高速バスに乗って水筒を持って田舎を後にしました。「おばあちゃぁん、じゃあまたね~」くらいのノリで。大都会大阪の家に行くとよく意味がわかりませんでした。だってそこにはプールはなく何故か「駄菓子屋」だったんです。

未だに意味はわからないですよ、家の目の前にモータープールはあったんですが、それにしても母が何故プール付きという嘘をついたか。そして何故駄菓子屋なのか?

それでも・・・駄菓子屋は子供にとっては天国でした。だっていつでもお菓子を食べられるのですから。

しかし。

見たことないおっさんがいました。子供は敏感です。なんか部外者のにおいがするんですよ。そして母親が僕と僕の弟に言いました。
「あんたら、今日から西川でなく平井やから。で、この人がお父さんやから」
ん?お父さんてたしか髪型が七・三だったような・・・このひとパンチパーマやんな・・?あれ?なんだこれ・・・はっ!!

だまされた!プール、駄菓子屋は全てフェイクなんだ!!!小学生の僕は思いました。すべては新しい父親を紹介するための布石だと。プール、駄菓子屋のでかい嘘をついてお父さんが替わっているなんてたいしたことでないと思わせる母親の作戦。

あさすぎる。

小学五年の僕でも思いました。もちろん小学2年の弟は叫びました

「こんなのパパじゃない!!」

子供は素直なんですね。でも僕は弟をなだめましたよ。人生はいろいろあるんだと。布団に入って天井を見ながら色々考えたのを覚えています。

次の日

新しいお父さんが僕達兄弟を呼び出した。
めんどくさいと思いながらもテレビのある部屋に行きました。
すると包み紙に包まれた大きな箱を持ちにくそうに持ちながらパンチパーマが笑顔でこういいました。

「これからよろしくね。お近づきのしるしに、これファミコン」

物でつってきた!!と思った瞬間、弟が

「パパーーーーーーッ!!!」
といいながら抱きついていました。
あっという間に他人を家族にしてしまった。
これがファミリーコンピューターの名前の由来です。(嘘)

僕のファミコンとの出会いはまさにドラマでした
この後、常に人生の分岐点にゲームが出て来るようになります。

ひらい


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